便の基礎知識についてはこの記事で書いています。
今回は様々な便の種類を解説していきます。
色々なウンチ
便の水分量比較
- 水様状:水分90%以上の下痢
- 泥状 :水分90%程度の下痢
- 半練り状:水分80%程度
- バナナ状:70%程度で形としては理想だが、におい、色に異常がある時は注意
- ころころ状:水分60%以下の便秘で、こちらもにおい、色に異常がある時は注意
下痢の際に黄・茶色ではないときは要注意
赤い際は血便なので医療機関へ行きましょう。
私はすぐに行かずに悪化して、潰瘍大腸炎という難病になってしまったので、血便が毎日複数回出る人は医療機関へ行きましょう。
理想は黄金色の便で、黄色に近づくほど健康状態がよいといわれています。
バナナウンチ
- 色:黄色~黄褐色
- 量:バナナ上の便(一本約100g)が2~3本
- におい:きつくない
-
硬さ:硬くてもバナナぐらい、軟らかい時はねり歯磨き状。太さはバナナぐらい
-
水分量:80%
- 特徴:いきむ必要がなく、するりと出る
この便の時の腸内は酸性で、善玉菌優位で多くの善玉菌が腸内にいる状態です。
この便を出すための条件
- 排便力(腹筋の力)がある
- 食物繊維をよくとる
- ストレスが無く、リラックスした精神状態
便の量を増やすには
食物繊維をたくさん摂取しましょう。
色の変化
いも・穀物・根菜類などの野菜を多くとると黄色がかった色になり、ニラなどの緑色でスジの残る野菜は緑、ひじき、わかめなどがしっかり消化されないと黒っぽくなる、イカ墨でも黒くなる。
※脂質の多い肉などをたくさん食べることによって、脂肪分解のために胆汁が多く分泌され、その胆汁の色によっても便は黒くなり、その場合はにおいもきついです。
悪玉菌が繁殖しやすくなるのでその際は肉類などの動物性たんぱく質を控える。
カチカチ・コロコロウンチ
- 色:茶色~黒褐色
- 量:小さくコロコロしたのが1~10個程
- におい:かなり臭い
- 硬さ:一つ一つが硬い(うさぎの糞のようなので専門用語では「兎糞」(とふん)と呼ばれるそうです)
- 水分量:60%
- 特徴:排便が困難でいきむ必要があり、出血もしやいので痔にもなりやすい
この便が出るとき
食物繊維不足により便の腸内に滞在している時間が長くなることで、便の水分が腸に吸収されて減ってしまうことによって起こる。
他には何か病気などが原因で、便秘のときなどにも起こる。
予防策
- 野菜や海藻類などの食物繊維が豊富に含まれている食物をとり、腸の蠕動運動を活発にし、さらに食物繊維を多くとることで便のかさを増やす
- 水やお茶などの糖分の含まない水分を多くとる
私はよく白湯や温かいお茶、ハーブティーなどをよく飲みます。
こちらは豊富な食物繊維が入ったコーヒーで、楽天のダイエット部門でも1位を取っています。
仕事で忙しい人は食物繊維を取りたくても忙しくてなかなか取れない人もいると思うので、そんな方はお腹が空いたときにお菓子などを食べる代わりにこのコーヒーを飲むのをおすすめします。
もちろんコーヒーが嫌いな方もいると思います。
コーヒーが苦手な人や、カフェインが心配な人は、食物繊維や乳酸菌が豊富に入った抹茶もあります。
無添加でノンカフェインなので、安心して妊婦の方や子供でも飲むことができます。
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細長ウンチ
- 色:黒褐色~黒
- 量:太めのうどん状の便3本程
- におい:くさく、空間にしばらく残る
- 硬さ:軟らかい
- 水分量:85%
- 特徴:残便感があり、一度に全部出ない。食事量が少なく、腹筋力の弱い人に多い、そのため老人に起こりやすい(「老人性細便」という)
予防策
- 軽い運動や、腹筋運動を増やし、腹筋力を鍛える
- 発酵食品や、善玉菌の含まれる食事をし、腸内環境を改善する
- 海藻類や根菜、干しシイタケや高野豆腐などの乾物などを多くとり、便のかさを増やす
下痢
- 色:特徴はなく、その時の食事や腸内環境によって変わってくる
- 分量:マグカップ1~2杯分ぐらいがドッと出る
- 水分量:90%以上
- 特徴:突然の便意に襲われ、我慢ができない上、短時間の間に複数回にわたってトイレに行かなければならないこともある。
基本的に下痢はからだに異物が入った際にそれをいち早く取り除くために起こり、通常は腸で水分が吸収されるが、吸収される前に排泄されるので下痢になります。
これはからだを守るための防御反応です。
なので下痢止めなどで無理に止めるのはからだにもの凄く負担になる上、せっかくからだが排除しようとしている異物もからだの中に長く留まってしまうので、下痢を止めようとするのはやめましょう。
慢性的に下痢の人は、ストレスなどからくる「過敏性腸症候群」の可能性が高いです。
予防策
- 刺激物を避け、高脂肪・高たんぱくの食事も避ける
- 大腸粘膜が弱っているので、消化のよい食べ物や野菜をとる
- 過敏性腸症候群の場合はストレスが原因であることが多いので、ストレスをためずに発散する
過敏性腸症候群が長く続くと、私が発症した潰瘍性大腸炎を発症する可能性があるので、その際は落ち着くまで食事量を減らしましょう。
下痢の際は水分がからだから失われ、脱水症状になりやすいので、普段より多く水分をとるようにしましょう。
便秘
- 色:茶色~黒褐色
- におい:強烈な臭い
- 硬さ:便意があっても硬くてなかなか出ない
- 水分量:60%
- 頻度:三日~一週間に一回
- 特徴:便意がなかなか起こらず、下剤や便秘薬に頼らないと出ない。おならの臭いが強烈であり、常にお腹が張っている。
便秘の人は悪玉菌が優勢であり、長く便が腸内に留まることにより水分が腸に吸収され、便がますます排泄されにくくなる。
さらに腸内に長くとどまった便やうまく消化されなかったたんぱく質を悪玉菌が分解し腐敗する。
腐敗した時に「窒素残留物」(スカトールやインドール、硫化水素、アンモニアなど)という有害物質が作られ、これが腸から吸収され血液が汚れることによって、だるさ、肩こり、肌荒れ、頭痛などの体調不良に始まり、さらに老廃物がからだに残ることによって様々な病気を引き起こします。
予防策
まず私は朝食を抜くことをおすすめします。
こちらの記事で詳しく書いてるのでぜひお読みください。
その他に、
- ウォーキングレベルでいいので適度な運動を取り入れる
- 便意を我慢しない(便意を我慢することによって便の水分量が減ってしまうため)
- 食物繊維などの便のかさを増やす食事をする
便が伝える危険信号
血便(鮮血混じり)
よくあるのが肛門周辺の痔によるもので、出血はそんなに多くありません。
可能性のある病気
- 直腸や結腸にポリープ
- 大腸・直腸ガン
- 潰瘍性大腸炎
黒い便
胃や十二指腸で出血があると便が黒くなる。
たんぱく質・脂質摂取過多によって胆汁が多量に分泌されることによって起こる。
出血性の黒い便と見分けるには検査が必要(便潜血検査)
可能性のある病気
- 食道・胃・十二指腸・小腸からの出血
- 便秘
緑色の便
形状バナナウンチの場合は野菜などによる色のため正常だが、それ以外の場合は注意が必要
可能性のある病気
- 食中毒
- 急性腸炎
- 溶血性黄疸
灰白色
この色の便が出たら、脂肪の消化不良の場合を除き、病気の可能性が高いのでかなり注意が必要
可能性のある病気
- 腸結核
- 膵臓ガン
- その他膵臓の病気
- 脂肪の消化不良
- 胆石症
- 胆道ガン
まとめ
様々な便の種類を紹介しましたが、普段排便した後に自分の便を見る習慣のない人は、形は排便の際の感触で何となくわかると思いますが、色は見てみなければわかりません。
毎日自分の便をチェックすることにより、前日食べたものや、普段と体調が違う時の便の変化などに気づくようになります。
ちなみに便に色を付けているのは、胆汁のか中にあるビリルビンという物質で、この物質は便の酸度によって色が変わり、腸内に乳酸菌などの善玉菌が多い場合の腸内は弱酸性になり、便は黄~橙っぽい色になり、悪玉菌が増えて腸がアルカリ性になった時の便は、茶~黒っぽい色になります。
最初はためらってしまうと思いますが、流す前のほんの数秒で済むことなので、毎回排便の際に自分の便を観察し、何か変化があった場合は食事を変えてみたり、運動をしてみたりなど、日常に変化を加えて、黄色のバナナウンチが出るように実験してみましょう!!
食物繊維の摂取がいかに大事かわかっていただけたと思います。
普段なかなか自炊できない人でコーヒー好きな方は、普通のコーヒーをこのコーヒーに変えるだけで豊富な食物繊維を摂取できます。
便秘の人やウンチの硬い人にはおすすめです。
コーヒーが苦手な人は抹茶もあります。
老舗のお茶屋さんが作っていて、ノンカフェインで無添加、さらに食物繊維・乳酸菌も入っているので、お茶好きの方はぜひチェックしてみてください。
毎日の小さな事の積み重ねが健康への近道です。
あなたの健康を願っています。