私が潰瘍性大腸炎になってから、自然治癒力を高めるために行っていることで、食材の選び方について書きましたが、今回は食事をする時に意識していることを書きたいと思います。
こちらが食材についての記事
どのように食べるかはとても大事で、食事の仕方によって、口に入れた食べ物の消化のされ方や身体に与える影響も変わっていきます。
もしこの記事を読んでみて、「いいな」と思ったらぜひ実践してみてください。
よく噛む事
私は食事の際には特によく噛んで食べることを意識しています。
子供の時に親や、学校の給食の時間に「よく噛んで食べてねー」と言われたと思いますが、大人になってからできていない人が多いです。
よく噛むことにより唾液がよく出て、唾液中に含まれる消化酵素は、消化の悪い(=腹持ちが良い)お米などの消化を助けてくれるので、その後の内臓の負担が軽くなります。
潰瘍性大腸炎の人にとっては内臓の負担を軽くすることは特に大事です。
噛むことは消化酵素の分泌を促すだけではなく、脳の活性化にも役立ちます。
噛むときに使う筋肉(咬筋)は脳の神経と繋がっているので、よく噛むことにより、脳全体の血流が増えることが実験により明らかになっています。
https://www.jdha.or.jp/pdf/kamuchikara.pdf
私は、噛むのに時間のかかるお米を食べる時などは、噛んでいる時には箸を置いています。
食べるのが遅くなってしまうので、早食いの人と食事に行くとその人をかなり待たせてしまいますが笑
忙しくてゆっくり食べてる時間が無い人がいるのももちろんわかります。
そういう人は家でご飯を食べる時や休日に外食をする時だけでも意識してみてほしいです。
噛まないで早食いを続けていると癖になってしまうので、ゆっくり食べることを時々でも行うと、忙しい時にも意識して早く噛めるようになってきます。
少しづつ習慣化していきましょう。
食べる順番
私は食べ物を食べる時には、汁もの⇒野菜や副菜⇒主菜(タンパク質)⇒主食(炭水化物)としています。
これは、血糖値を急激に上げないための食事法で、
炭水化物⇒タンパク質⇒野菜の順番で食べるのと、野菜⇒タンパク質⇒炭水化物の順番で食べるように同じ人たちを使って行われた実験では、野菜から食べた時の方が炭水化物から食べた時よりも、血糖値の変動幅が大きく減少し、インスリン(血糖をコントロールしてくれる膵臓から出るホルモン)の分泌量は20~30%減少したという実験結果があります。
http://www.osaka-eiyoushikai.or.jp/whats_new/pdf/wn_112.pdf
急激な血糖値の変動幅が大きいと、血管の酸化、糖化や血液の凝固を進ませ、それらが血管障害や、動脈硬化を促進させる事が明らかになっています。
それを防ぐ上で「食べる順番」は重要になってきます。
さらに、野菜の摂取量を増やし、よく噛んで食べることで満腹中枢を刺激して、炭水化物を食べる量を減らすことができ、ダイエットにも効果があります。
食べる順番を野菜からにするだけで、動脈硬化のリスク減らし、炭水化物の食べ過ぎを防ぐことができるので、簡単に出来るのでぜひ実行してみてください。
炭水化物は美味しいのでたくさん食べたくなってしまうのもわかりますが、ほどほどにしておきましょう!!
食べる時の意識と感謝
私は食事をする時には食べることに集中します。
レストランや、会社の食堂などで食事をしている人たちを見ていると、1人で食事をしている人のほとんどがスマートフォンを触りながら食事をしています。
そんな光景を見るたびに私は悲しくなります。
自分の目の前にある食事は生きている命だったのに、その命に感謝をせず別の事に気を向けたまま食事をすることはとても失礼なことだと思ってしまうからです。
私は食事をする時には、できる限り集中しています。
まずはその食べものの香りを味わい、次にそれを口に入れたら箸を置いて食材に感謝をしながら、ゆっくりとよく噛みながら舌で味わいます。
目をつぶると視覚が遮断されるのでより一層味わうことに集中することができますよ。
たまに、目を閉じて味わうことに集中し過ぎて眠ってしまいそうになります笑
よく噛んで味わって食べることで消化が良くなり、身体にも優しいです。
普段食事中にテレビやスマホを見たりして何となく食事をしてしまっている人は、一度食事に集中してみてください。
食べ過ぎない
昔から腹八分目とはよく言ったもので、食べ過ぎると消化しきれなかった食べ物は身体に毒素として蓄積されていきます。
そしてそのような状態が続くと様々な病気になりやすいです。
プロレスラーや力士など、常人の何倍も食べる人たちが内臓の病気で亡くなる傾向が多いのも、これが関係していると思います。
身体は消化にとてもエネルギーを使うので、常に身体の中に食べ物がある状態だと、その他の機能へのエネルギーを回せなくなってしまいます。
例えば病原菌が身体に侵入してきた時など、内臓が消化作業で疲れていたら病原菌と闘う力が弱ってしまいます。
風邪の時に食欲が落ちるのは、食事を身体に入れずにウイルスとの闘いに身体が集中したいからです。
怪我など身体に不調がある時も、消化にエネルギーを使っていない時は食べ物から得たエネルギーを使ってからだはそれらを常に治そうとしてくれています。
常に何かを食べていたり、一度にたくさん食べて身体に未消化の食べ物が残っている状態が長いと、それらの活動を妨げてしまいます。
昔の日本人は今の人たちよりもご飯を食べていたといわれていますが、それは昔は多くの人が肉体労働をしていたからです。
昔は掃除や洗濯などの家事も今と違って肉体労働でした。
現代は、多くの人がオフィスで働き、家事も洗濯機や掃除機などがが行ってくれるので、意識して身体を動かさないと身体を動かす機会はほとんどありません。
私は週に5回以上運動をしているので食べないと逆に身体が細くなってしまい、「食べなければならない」という状態ですが、それでも間食をうまく使ったりして、満腹にならないように意識して食事をしています。
どうしても人より多く食を楽しみたい方は、運動すること始めてみてください。
適度に運動をすることでご飯が普段よりも美味しく感じますし、日常生活も身体が軽くなるので楽になりますよ。
まとめ
私が食事の際に気を付けていることをまとめると、
- 食べ物の消化をよくするためによく噛む
- 血糖値が急激に上がることや、炭水化物の食べ過ぎを防ぐために食事の際は野菜から食べる
- 食事の際は食材に感謝し、五感を使って食べることに集中する
- お腹いっぱいまで食べ過ぎないようにする
ということを主に意識しています。
言われてみれば当たり前のことですが、意識しないと今の忙しい現代人にはどれも難しく感じると思います。
一気に全部スタートせずに、まずは「よく噛む」ことから始めてみてください。
よく噛むことで食べることに集中することになりますし、消化が良くなるので噛むことの効果を実感できると思います。
あなたの健康を願っています。