私が潰瘍性大腸炎という難病を医師に診断されてから5年が経ちました。
潰瘍性大腸炎については詳しくは別の記事で書いていますので読んでみてください。
「難病」の診断をされたら普通は誰でも落ち込むと思います。
私は最初の頃はかなりへこみました。
「俺の人生これからどうなるんだろう」と何度考えたわかりません。
そんな私でも今は潰瘍性大腸炎を患ってよかったと思っています。
今回は私が潰瘍性大腸炎を患って「変わったこと」や「良かったこと」を書いていきます。
潰瘍性大腸炎を患っていて苦労している人や、診断されたばかりで大きなショックを受けている人の助けに少しでもなったら良いなと思います。
- 知の冒険の楽しさに目覚めることができた
- 新しい事にチャレンジするのに迷いがなくなった
- 人生について楽観視できるようになった
- 健康の大事さに気付けた
- 人付き合いで無理強いさせられることがなくなった
- 人の痛みを理解出来るようになった
- まとめ
知の冒険の楽しさに目覚めることができた
まず私が潰瘍性大腸炎に一番感謝していることは、「勉強する機会」を与えてもらったことです。
潰瘍性大腸炎を不治の病と受け入れ、「お医者さんに頼って薬を一生飲み続ける生活」を選択していたらこのようには思わなかったのですが、「自分で勉強して自分で治そう」と決めてからはたくさんの事を勉強しなくてはならなくなりました。
そして色々な本を読んでいくと、そこからどんどん派生してもっと様々な事を知りたくなってきました。
最初は食事や医療についての事から勉強し始めていたのですが、そこから食や医療の世界をコントロールしている人たちの存在を知り、政治や歴史などにも興味を持つようになりました。
たくさんの知識が付いていくにつれて、話せる人の幅が広がり、年齢や国など関係なく様々な人と話せるようになりました。
潰瘍性大腸炎になったおかげでずっとしてみたかった海外での生活をするきっかけにもなり、そこで英語を覚えることでより多くの人間と話せるようになり、日本にいるだけではなかなか知ることができない話も聞く事ができ、知識の幅が広がりました。
今では自分の知らないことを毎日最低一つでも学ばないと気が済まなくなりました笑
新しい事にチャレンジするのに迷いがなくなった
潰瘍性大腸炎の辛い時期を経験してからというもの、「自分は元気な人よりも長生き出来ないかもしれない」思うようになりました。
そう考えるようになってからは、「いつ死んでも後悔が無いように生きよう」と思うようになって、今まで自分がチャレンジしたかったけど、日常生活を言い訳にして出来ていなかったことにも取り組むようになりました。
今はまだまだ自分の目標に届いていませんが、それでも仮に今から死ぬことになっても悔いはありません。
それだけ1日1日を大切に生きられるようになりました。
人生について楽観視できるようになった
潰瘍性大腸炎の症状が良くなってからは、「あれだけ辛かった潰瘍性大腸炎の症状が良くなったんだから、例え今の状況が良くなくても、もう少し時間が経てば何とかなるだろう」と考えることができるようになり、生活の中で状況だったとしても、心に余裕ができ、心配することが無くなりました。
日常生活の中で起こるちょっとした良くない出来事では微動だにしないメンタルが鍛えられました。
それに、「どうせ考えるならポジティブに考えよう」と思うようになり、「辛い事が自分を成長させてくれる材料」だと思うと、辛い時でも楽しめるようになりました。
健康の大事さに気付けた
潰瘍性大腸炎の症状が酷い時は、常にトイレに行く事を考えたり、腹痛に襲われたりと、日常生活に大きな支障をきたすのでとても辛くなります。
その経験を経てからは、普通の生活がいかに快適で素晴らしいかに気付きました。
そしてもう2度とその時の辛い状況に戻らないように、生活の中で無理を出来るだけしないようになりました。
私は格闘技に本気で取り組んでいるので、体にかなりの負担をかけているのですが、それ以外での「夜更かし」や「食べ過ぎ」など、体に負担のかかることを避けるようになりました。
人付き合いで無理強いさせられることがなくなった
腸の病気になったことで、人と食事に行った時に周りの人が気を使ってくれるようになり、お酒を無理に飲ませられることがなくなったり、食事に行くお店を考えてくれたりするようになりました。
この事は私の周りの人たちにとても感謝しています。
お酒は元からあまり飲まないようにしていたのですが、それでもたまには無理に飲まなければならないことがありましたが、今では「お前は無理しないで自分のペースでいいから」と言ってもらえるようになり、とても気が楽になりました。
初めて飲みに行く人でも、あらかじめ病気の事を伝えておけば、簡単にお酒を飲むことを避けることができます。
お酒が潰瘍性大腸炎にとっていいなら全然飲むのですが、ほとんどの場合腸へのダメージになってしまうので、私の場合はお祝い事などの特別な場合以外は基本的にお酒は飲まないようにしています。
潰瘍性大腸炎を患ったことで、お酒を飲ませてはいけないキャラになることができました笑
お酒が好きな人にとっては辛いかもしれませんが、そういう人も症状が酷いときには嫌でもお酒を飲まなくなるので、「痩せたり」、「肝臓が元気になったり」と、「お酒を飲まないことの恩恵」を受けることができるようになりますし、たまに少し飲むお酒にありがたみが出てくると思うので、とても美味しく感じると思います。
人間の社会の中で生きるのが私にとっては快適になりました。
人の痛みを理解出来るようになった
潰瘍性大腸炎の辛かった出来事を経験したことで、病気や怪我で苦しんでいる時に、共感をしやすくなりました。
持病を抱えている人は健康に関することの知識が豊富なので、そういう人に出会った時は情報交換をしたり、お互いの病気の経験を話したりすることがあります。
それがきっかけでまた自分の知らないことを知って新しい事を勉強するきっかけになったりもします。
とにかく苦しんでいる人の場合は、話を聞いてあげるだけでも気分が楽になるようで、さらに自分が病気を持っていて今元気でいることを話すと、それだけで勇気付けられたと言ってくれた人もいます。
今は、目の前で苦しんでいる人がいたら、自分ができる限りの事は頑張ってみようと思えるようになりました。
まとめ
潰瘍性大腸炎という難病になって最初の頃は色々な事で苦しみ、それからしばらく経って病気を治そうと様々な知識を取り入れるようになりました。
知識を取り入れた事で、行動の幅や、多くの人と話せるようになることで人脈が広がりました。
そして、もういつ何が起こっても後悔しないよう自分のやりたい様々な事にチャレンジするようになり、辛い事を1つ乗り越えたことで、また次に辛い事があってもポジティブに乗り越えようと思えるようになりました。
毎日の日常生活や格闘技という好きなことができていることに感謝をし、辛そうにしてる人がいたら、何か助けになれないか考えられるようになりました。
病気になったことで、自分の中でたくさんの事が変わり、生まれ変わったような気分です。
潰瘍性大腸炎に限らず、何か持病を持っている人は、「病気を自分の人生をより豊かにするための道具」として使えるようになれたらいいと思います。
私にとって潰瘍性大腸炎は良き相棒です。
病気があることで常に学ぶ事に意欲を持って生活ができますし、体によくない物を食べたり無茶したりすると症状として現れて教えてくれます。
今は病気になる前よりも幸せです。
同じく潰瘍性大腸炎を患っている人でこれを読んでいる人がいたら、悲観的にならずにあらゆることにポジティブに生きていきましょう。
あなたの健康を願っています。