私は自炊をすることで自分の人生の自由度が飛躍的に上がりました。
それはなぜか?生きていくのに食べることは必要であり、それを他人に任せきりでいてはそこに依存しなければならず、食に関して自由と言えないからです。
自炊をすることでそこから自立することができます。
今回私が自炊をするようになって感じた、食が自由になる喜びを綴っていきます。
病気になり自分で料理ができなかった時の苦悩
私は潰瘍性大腸炎という、食生活が病状に大きく影響する病気を患っています。
発症時にはすでに実家から離れて生活をしていて、食事は自分の責任であり、自炊のできなかった私はとても苦労しました。
ちょっと楽して安いチェーンの外食店で外食すれば胃がもたれ、腸にも悪影響を及ぼし、体調は悪くなりました。
飲食店で食事をしている時に、たまに業者が食材を納品するタイミングに出くわします。
そこで、業者がお店の脇に置いた食材の入った段ボールを観察すると、そのお店がどの産地の食材を仕入れて使っているのかがわかります。
私が観察した限り、全国展開しているようなチェーン店の多くが、良いか悪いかは別として、中国産の食材を使っていました。
安いからですね。
最近は消費者の目も厳しくなってきており、企業側もホームページで使用している食材の情報開示をするようになり、中国産の食材を使わないようにしている企業も増えてきています。
それでもまだまだコストを抑えるために中国産の食材を使っているお店が多いのは事実です。
飲食店に行った際に、そのお店の中に置いてある段ボールをさりげなくチェックする癖をつけておくといいです。
多くのお店が構造的にトイレと厨房が近くなっており、厨房の入り口の付近に食材の入っていた段ボールがたたんで置いてあることが多いので、私はトイレに行く時に近くに段ボールが置いてあった際はチェックしています。
お店側からしたら嫌なお客かもしれません(笑)
でも、私がお店の経営者で質がいいと自信を持って言える食材を使っていたら、目に見えないこだわりを発見してくれるお客さんがいたら嬉しいです。
話が少し脱線しましたが、料理ができないとそういった食材を使っているお店だと気付いていてもどうしようもないもどかしさがありました。
たまに食べに行くぐらいなら問題ありませんが、毎日行くとなると話は変わってきますからね。
この時に「病気の症状を自分で改善するには自炊をするしかない」と覚悟しました。
海外生活でより感じた自炊の重要性
自炊をし始めると決心して少しづつ料理をし始めた頃に、私はカナダに住むことになりました。
カナダに住んで最初の頃は日本でなかなか食べることのできない外国の料理をたくさんトライしました。
カナダは移民の多くいる国なだけあって世界中の料理が食べられます。
好奇心旺盛な私にとってはとても楽しかったです。
が・・・
1ヶ月もすると日本食が恋しくなり、避けていた日本食のレストランに行ってみました。
すると多くの日本食のお店が、中国人や韓国人が経営しているお店で、お湯に味噌を溶いただけの味噌汁や、出汁をしらないからか、見た目だけ日本食に似せて味の酷いお店が多かったです。
寿司屋はドラゴンロールとかニンジャロールとかこんな寿司ばかりで、カロリー高めです(笑)
それなりには美味しいんですが・・・
ラーメンも見た目が美味しそうでも、どのお店もスープが温かったです。
後から調べてみると、日本人の人が経営していても現地でお客さんが来なければ経営が成り立たないので、その国の人の味覚に合うように作っているそうです。
寿司は、生魚を食べる習慣があまりなかったり、海苔を上手く消化できないから海苔を使わなかったりしており、ラーメンは、あまり熱い食べ物を食べる習慣がないためにやけどする人が多いため、スープを温くしているそうです。
言われてみれば日本にある中華料理屋もインドカレーも本場より辛くなかったりするそうですね。
カナダの他の料理についてはこちらの記事で詳しく書いているので興味のある人は見てみてください。
このように、海外の日本食のレストランはそこまで美味しくありません。
さらに日本で食べるよりも高いです。
美味しくない、高い。
これでジャパニーズレストランに行く理由も無くなりました。
それにカナダではどの飲食店に行ってもチップを払わなくてはいけません。
逆に生鮮食品には税金がかからないという素晴らしい法律があるので、食費を節約したい人は自炊一択になります。
カナダに行く前に事前に調べておいた情報で、カナダではオーガニックフードが普通のスーパーで買えることが分かっていたので、全てオーガニックの食材を使って自炊をすることにしました。
スーパーについても別の記事で書いてますので読んでみてください。
飲食店依存からの解放
海外での自己体験から気づいたのが、自炊ができないで海外に住むと、その国の食べ物が体に合わなくても、その国の料理を食べ続けなければならないということです。
もちろん食べていれば慣れてくるというのもあるでしょうが、外食ばかりしている人たちは太っている人が多いように感じました。
特にカナダにいたアジア人はお腹が出て太っている人が多かったです。
アメリカはさらに多かったです(笑)
内臓脂肪が多い人は下っ腹が出るために目立つのですぐに気づきます。
何人か現地で出会った日本人もカナダに来てから太ったという人が多かったです。
逆に、食べ物が合わなくてカナダに来て自炊を始めた人は、カナダに住んでから痩せたという人が多かったです。
道端で気軽に行けるお店のほとんどがピザ屋かハンバーガー屋だけだったのがキツかったです。
たまに食べるのは美味しいんですが、毎日は内臓への負荷が半端じゃありません。
少しまともなところでSUBWAYのようなサンドイッチのお店でした。
私の体では毎日上記のような食事をすることができなかったので、自炊をすることで身を守るしかありませんでした。
外国に住んでいる中で自炊をして気付いたのが、自炊をすることで他人に料理を作ってもらうことから解放されるという「食の自由」に繋がるという大きなことに気付きました。
自由の定義として、「身体的自由」、「精神的自由」、「経済的自由」が挙げられますが、私は自分の考える自由の定義として、自炊をすることによる「食の自由」を付け加えて考えています。
普段から料理をしている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、今までしてなかった人はおにぎりと味噌汁を作って納豆を添えるぐらいから始めてみてください。
自炊が将来必ずあなたの身を助けることになります。
あなたの健康を願っています。