私は潰瘍性大腸炎になって初期の頃は、食事を徹底して気を付ければ治ると思っていました。
しかし、いくら食事を見直して健康的な食事をしていても、「常にストレスや不安を感じていると」この病気は治らないのかもしれないと思うようになりました(その「健康的な食事」が間違っていた可能性もありますが)
実際に潰瘍性大腸炎を完治させた人の多くは「心のもちよう」の大切さを述べています。
そこに気付いてからは生活の中での自分の考え方や心のもちようを変えました。
自分がストレスや不安を感じないように普段心がけていることをここに書いていきたいと思います。
- 身体によい食事よりもストレスの方が身体によくないと感じたキッカケ
- 小さなことにも幸せを感じる
- 失敗を恐れずにやりたいことをやる
- 出来るだけ自分にストレスを与えない意識
- 病気になったことに感謝をする
- 絶対に「治る」という強い意志を持つ
- まとめ
身体によい食事よりもストレスの方が身体によくないと感じたキッカケ
まだ潰瘍性大腸炎になって間もないころ、まずは食事を変えなくてはと思い、揚げ物や甘いものなど、潰瘍性大腸炎にとって良くないとされている食べ物を徹底的に食べないようにしていました。
それでもお腹の調子は改善されるどころか何度も再燃を繰り返していました。
私の誕生日の日に再燃の時期が重なり、「今まで我慢してきたんだから、誕生日の日ぐらい好きなものを食べよう」と思い、その日は出血していたのにも関わらず、好きな料理やスイーツ、誕生日のケーキなどを食べました。
今まで我慢していた分、この日はとても幸せでした・・・
そしてなんと、次の日トイレに行った時、出血は止まり、便が少し固まっていたのです・・・
この日を境に食事だけではなく心に対するアプローチも潰瘍性大腸炎の完治に必要なんだなと気づき、心に関することも勉強をするようになりました。
小さなことにも幸せを感じる
まず私が始めたことは、「日常の中で幸せを感じる回数をできるだけ多くする」ことです。
例えば本当に小さなことですが、私は動物や虫などの生物、自然が好きなので、街を歩いている時に普段見ない鳥や虫などを見つけた時、季節ごとの花を見つけた時などに「ラッキー」と思うようになりました。
他にも仲良さそうに歩いている家族やカップルなど、「幸せそうな瞬間」を見た時など、私も幸せを感じるようになりました。
このように日常に溢れている、自分にとって「素敵だな」と思うものを見つけた時に、そこから幸せを感じるように意識するようになったら、平凡な日常の景色に幸せを感じるようになりました。
前は移動中などに音楽を聴いていましたが、今は音楽を聴かないで日常の景色を見ることに集中しています。
そうするようになってから、より「日常に溢れている幸せ」を発見できるようになりました。
私はカナダにいる時にシリアから逃げてきた難民の青年と話す機会がありましたが、その人から戦争の話を聞き、日本という平和で豊かな国に生まれただけで自分は幸せなんだなと気付かされ、それからは「平和な場所で暮らせている」ことにも幸せを感じるようになりました。
失敗を恐れずにやりたいことをやる
私は潰瘍性大腸炎と医者から診断された時に、それまで人生をかけて取り組んでいた格闘技を担当医に「辞めなさい」と言われました。
せっかくプロを目指して頑張ってきて、プロになってからまだ数試合しかしていない時でした。
そして無理をして格闘技の試合を続けて体調が悪化し、心もボロボロになってしまい何もかもやる気を無くして、しばらく格闘技を休むことにしました。
それまで毎日格闘技をする生活をしていましたが、私はずっと「海外に行きたい」と思っていたので、思い切って海外に住んでみようと思いました。
ほとんど何も計画せずにカナダに住み、色々なことにチャレンジをしてきました。
いつ死んでもいいと思って、「やりたい!!」と思った事には何でもチャレンジしました。
本当にたくさんの人たちと出会い、色々な経験をすることができて毎日がとても楽しく、病気でボロボロになった心が徐々に回復していきました。
日本に帰ってきてからも、今までは時間やお金の事を考えて躊躇してしまったことも、今ではやりたいと思ったらやるようにしています。
そのおかげか、今はストレスをほとんど感じることなく毎日楽しく生きることができています。
ポジティブに生きていると自然とポジティブな人が寄ってきて、いい循環が生まれます。
ぜひやりたいことがあったら躊躇せずにやってみてください。
自分が本当にやりたいことをやるには面倒なことが多少あると思いますが、やらない方が後々後悔することになるかもしれないですよ。
出来るだけ自分にストレスを与えない意識
家で仕事をしている人を除いて、日常生活の中では人間関係やその他外で行動している時に様々なストレスを感じていると思います。
私はとにかく自分に無駄なストレスを与えないようにして生きています。
例えば、満員電車や同僚や上司との関係によるストレスなどです。
私は出来るだけ予防できる日常の中でのストレスは防ぐようにしています。
代表的な日常の中でのストレスは、満員電車です。
潰瘍性大腸炎を患っている人にとっては電車移動はなかなか危険です。
お腹がゆるい時に運よく座ることができたら、便意が来た時に座っているおかげで肛門も閉めやすく、何とか耐えることができるかもしれませんが、座れずに立つことになり、さらに電車が混んでいる時などは便意に耐えるのが大変で、漏らしてしまったら最悪です・・・
しかも満員電車の時は進むのが遅かったりするので、1駅我慢するのですら大変です。
私は電車通学、電車通勤をしたことがありません。
いつも必ず自転車通勤です。
カナダに住んでいた時これは徹底していました。
常に自転車通勤をすることは、自分の中で決めていることです。
私は仕事場も格闘技のジムも自転車圏内で行けるところにしています。
これには大きく分けて2つの理由があります。
1つ目は、電車に乗ることで、電車が止まった時の遅刻のリスクや時間の浪費、人身事故や天気の影響で長い時間閉じ込められる可能性を避けるためです。
これは潰瘍性大腸炎の人からしたらとても大変な事です。
トイレの無い電車の中でお腹の調子が悪い時のシチュエーションを考えてみてください。
最悪ですよね。
2つ目は、狭い空間の中でたくさんの人に囲まれることでのストレスです。
満員電車が嫌いな人は多いと思いますが、あれは精神衛生上から考えてもとてもよくありません。
見ず知らずの他人とパーソナルスペースを無視して密着して押し合うことで、無意識に身体はストレスを感じ、交感神経が有利に働いてしまい、ただの移動だけで疲れてしまいます。
私はそれらを避けるために自転車移動を基本としていますが、自転車で移動することで軽い運動になりますし、通勤の途中にあるトイレのある場所を把握しておけばトイレは問題なく行けますし、サドルに座っているおかげで便意が来た時も我慢がしやすいです。
朝通勤する際に朝日を身体に浴びることで、「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」の分泌を促し、木々や鳥たちを見て自転車で移動するのはとても気持ちが良いです。
夏は少し大変ですが、それ以外の季節は朝の通勤時間ですら幸せを感じています。
雨の日も、雨の日の「湿気MAX満員電車」よりは遥かにマシです笑
人間関係では、自分は「どんな人からでも何かしら学べる」というマインドでいるので、私は苦手な人というのは特にいません。
相手からしたら変な奴だと思われているかもしれませんが笑
どの職場でも煙たがられている人がいますが、私はそういう人にも普通に話しかけます。
やはり煙たがられて人はそれなりにクセがありますが、こちらが心を開いて純粋に話しかければ特に問題はなく、普段他の人が話しかけない分、話しかけると色々な事を話してくれて、その中には有益な情報とかがあったりすることも多いです。
私はどんなグループにも属さず、どんなグループにも侵入します笑
そうすることで様々な情報を知ることができますし、「苦手な人」という存在がなくなるので、人間関係でストレスを感じることは無くなりました。
ストレスを感じないように意識して生活すると、日常の中で工夫をしなきゃならないので最初は大変ですが、慣れるととても素敵なことが起こりますよ!
病気になったことに感謝をする
潰瘍性大腸炎になった最初の頃は「なぜ自分がこんな病気になってしまったんだろう」と病気を恨んでいました。
しかし、長く潰瘍性大腸炎とと付き合っていくうちに、潰瘍性大腸炎になったことで素晴らしい人に出会えたり、この病気になったからこそ様々な事を勉強することができて、今では潰瘍性大腸炎には感謝しています。
感謝するようになってからは症状が軽くなったように感じ、今ではほとんど出血することは無くなりました。
たとえ難病でも人間は「慣れる」ので、何年か経つと、「どのシチュエーションでどう対処すればいいか」ということがわかるようになるので、心にも余裕が出てきます。
これで完治すれば、結果的に健康や食についての知識、ストレスのコントロールの仕方だけが残るので、自分にとってプラスになります笑
普段の生活で気を付けていると、体調が崩れる(再燃)時は大概生活が乱れた時です。
潰瘍性大腸炎=叱ってくれる親友
だと思うと、感謝できるようになりますよ。
絶対に「治る」という強い意志を持つ
色々な事を勉強して自分の身体で試したり実験したりを繰り返しました。
月日が経つにつれて症状が軽くなっていき、再燃しても1日で治まったりするようになり、「治る」と確信するようになりました。
人間の思い込みの力は凄まじく、「プラシーボ効果」というものがあります。
これは、何か病気を持っている人達がいて、その人達にビタミン剤などその病気に対して効果の無いものを「その病気に効く薬」と称して飲んでもらったら時に、一部の人はその病気が治るというものです。
これと同じで、自分が行っている健康法も疑いながら行っていたら効果がありません。
自分で勉強し、試してみようと思う健康法があったら、それを「信じて」実行してみることです。
ある程度の期間試してみて悪化したりするようならそれは自分の身体に合ってないのでやめたてまた別の方法を試せばいいのです。
しかし、何か試す時は、基本的に「これは自分の病気を治してくれる」と信じて行いましょう。
これで良くなったら儲けもんですから笑
食べ物もそうで、ジャンクフードを「これは身体にいい」と思って食べるのは無理がありますが、自分が調べて「病気に効きそう」と思う食材を見つけたら、「これを食べたら症状が良くなる」とイメージしながら食べるようにしましょう。
症状が出てしまっている時も、「今私の身体は異物をを身体から排出しようと思って闘っているんだ」と思うと、症状に対する考え方が変わります。
潰瘍性大腸炎を完治させた人たちは皆「自分は治る」ということを信じていたようです。
発症して最初の頃は辛いと思いますが、徐々に慣れていきます。
少しでも前よりも症状が軽くなったのを感じた時は「少しずつ治ってる!!」と特に感じます。
余裕ができてきたら、「潰瘍性大腸炎は治るという」ことを常に頭に起きながら生活するようにしましょう。
まとめ
私が今ストレスをできるだけ感じないように意識していることはとてもシンプルで、
- 日常の中の些細なことからも幸せを感じるようにする
- 後悔の無いように「やりたい!!」と思ったことはできるだけ実行する
- ストレスがかかるようなシチュエーションを避けて生活する
- 病気になったおかげでたくさんの事を考えたり学ぶ事が出来たので感謝する
- 必ず病気は治ると信じて生活する
これらを意識して生活するようになってからは、症状がより軽くなり、日常の中で自分が「難病を患っている」ということをほとんど考えなくなりました。
なぜなら、病気の事を考えるよりも、小さな幸せを見つけることや、自分の人生の一瞬一瞬を楽しむことに集中しているからです。
考え方をポジティブにすると、日常生活での景色が変化して見えるようになりますよ。
あなたの健康を願っています。